「自国第一」の新大統領就任=親EU首相と「ねじれ」継続―ポーランド 2025年08月06日 17時27分

演説するポーランドのナブロツキ新大統領=6日、ワルシャワ(AFP時事)
演説するポーランドのナブロツキ新大統領=6日、ワルシャワ(AFP時事)

 【ベルリン時事】ポーランドで6日、「自国第一」を掲げるカロル・ナブロツキ氏(42)が大統領に就任した。前任のドゥダ氏の路線を踏襲し、親欧州連合(EU)のトゥスク首相との対決姿勢を示しており、大統領と首相の政治的立場が異なる「ねじれ」が継続する。ナブロツキ氏は下院議事堂で就任宣誓後に演説し、「ポーランドの主権を求める国民の代弁者になる」と訴えた。
 ナブロツキ氏はトランプ米大統領との関係の近さを打ち出し、愛国的な右派野党「法と正義」の全面支援を受けて6月の大統領選を制した。ロシアの侵攻下にあるウクライナへの支援に賛成する一方、第2次大戦中のウクライナ人によるポーランド市民虐殺事件の責任を追及しており、2国間関係がぎくしゃくしている。 

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