ガザ全域支配の意向表明=統治はアラブ諸国に「移譲」―イスラエル首相 2025年08月08日 06時31分

【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は7日、米FOXニュースとのインタビューで、パレスチナ自治区ガザの全域を支配下に置く意向を表明した。その後のガザ統治については、アラブ諸国に「移譲したい」と述べた。ヨルダン当局者はロイター通信に、「(ネタニヤフ氏の)後始末はしない。パレスチナ人が合意したことのみを支持する」と反発した。
ネタニヤフ政権は同日、イスラム組織ハマスの掃討作戦に関し、「ガザ全域占領」を含む軍事作戦拡大について治安閣議で協議。インタビューは閣議の前に行われた。
ネタニヤフ氏は、ガザ全域を支配する考えかどうかを問われ、「そのつもりだ」と答えた。イスラエルの安全確保に加え、ハマスからガザ住民を「解放する」ことも目的だと主張した。
ネタニヤフ氏はガザ制圧に前向きだが、新たな作戦地域ではハマスが拉致した人質が拘束されているとみられている。報道によると、治安閣議で、ザミール軍参謀総長は、作戦拡大で「人質が危険にさらされる」と強調。戦闘長期化で軍部隊が消耗しているとも訴えた。