リーマンショック時のドル/円相場

 今回新型コロナウィルスの感染拡大に伴う株価の下落は、リーマン・ショック時と比較されてますが、ドル/円相場はどうか。下記は、当時のグラフです。

【ドル/円相場・週足】(2007年8月~10年7月迄)


 リーマン・ショックは、08年9月15日のリーマン・ブラザーズの経営破綻に代表される金融危機ですが、世界の株価はすでに2007年を高値に下落しており、下落相場の最終局面の形。今回は、概して上昇トレンドあるいは高値圏での保ち合いからの暴落です。

 その中で、ドル/円相場が安定しているのは何より。ちなみに、リーマン・ショック時のドル/円相場は上記グラフの通り08年8月110.48円から08年12月87.19円までの円高。そして09年4月に101.24円を回復しましたが、その後11年には75円台への円高。各国の立ち直りに対して、日本の回復が遅れる一要因になりました。

(令和2年3月23日)