ガザのインフラ損失、2.8兆円=自治区GDPの97%相当―世銀 2024年04月03日 06時14分

 【ワシントン時事】世界銀行は2日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘に伴うパレスチナ自治区ガザのインフラの損失額が1月末時点で約185億ドル(約2兆8000億円)に上ったとの試算を明らかにした。ヨルダン川西岸と合わせた自治区全体の域内総生産(GDP、2022年時点)の97%に相当する。
 世銀と国連がまとめたリポートによると、損失のうち、住居が72%を占めた。100万人以上が家を失い、人口の75%が立ち退きを余儀なくされた。
 リポートは、ガザの人口の半分以上が飢餓に直面していると警告。医療施設の84%が打撃を受けたほか、水道・下水処理システムもほぼ壊滅し、住民は限られた給水に依存していると指摘した。教育も崩壊し、子供全員が学校に通えなくなっているという。 

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