「車列にテロリスト」と判断=イスラエルのNGO空爆―報道 2024年04月03日 07時03分
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで食料支援を行っていた国際NGO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員7人がイスラエル軍の空爆で死亡したことについて、同国紙ハーレツは2日、軍がWCKの車列にテロリストの疑いのある人物がいたと判断したため攻撃したと報じた。国防関係者が同紙に語った。
報道によると、支援物資の輸送を監視していたイスラエル軍部隊は1日、WCKの車両3台と物資を積んだトラックがガザ中部デイルバラの食料庫に向かっていた際、トラックに武装した男が乗っているのを確認した。
WCKの車両3台は倉庫に立ち寄り、トラックを残して出発した。部隊はドローンで車列に空爆を加えたが、武装した男は倉庫から出てきていなかったという。
WCKは車両に団体のロゴを明示し、イスラエル軍と事前に調整して決めたルートを走行していた。軍関係者によると、空爆に関わった司令官と部隊は命令や指示に反して攻撃を実施したといい、規律の欠如があったと指摘した。