対イスラエル武器輸出に反対論=元最高裁判事ら600人超が書簡―英 2024年04月04日 19時32分

 【ロンドン時事】パレスチナ自治区ガザで国際NGO職員7人がイスラエル軍の空爆で死亡した事件を受け、英政府に対し、イスラエルへの武器売却を停止するよう求める圧力が増している。法曹関係者や学者ら600人以上が3日、「国際法違反の恐れ」があるとして、同国への武器輸出の停止を訴える公開書簡をスナク首相に送付した。
 首相に送られた書簡は17ページで、署名者には元最高裁長官も含まれる。ガザでの戦闘停止に向けた英政府の取り組みを歓迎する一方、イスラエルへの武器売却を継続することは「国際法の下で義務を果たす水準に遠く及ばない」と批判。政府に「虐殺のリスク」を防ぐ法的義務があると訴えた。
 死亡したNGO職員7人のうち3人は英国人。スナク首相は英紙とのインタビューで、独立調査の必要性を訴えたものの、武器禁輸については「従うべき規則や規制、手続きがある」と述べるにとどめた。 

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