ガザに黄金のトランプ像?=米大統領の動画、「悪趣味」と波紋 2025年02月27日 08時34分

【ワシントン時事】トランプ米大統領が25日、SNS「トゥルース・ソーシャル」に人工知能(AI)で作成したとみられるパレスチナ自治区ガザの「復興計画」動画を投稿し、波紋を呼んでいる。海岸リゾートに再開発されたガザ中心部に巨大な黄金のトランプ像が建ち、紙幣が舞う中で子供たちが遊ぶ内容で、フォロワーからも「悪趣味だ」と批判が上がっている。
動画はがれきにたたずむ住民を背景に、「ガザ2025(年)、今後どうなる」のナレーションで始まる。街は高層ビルが林立するにぎやかなリゾート地へと変貌し、土産物店には黄金のトランプグッズが並ぶ。トランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相が浜辺に寝そべり、実業家のイーロン・マスク氏が観光客に紙幣をばらまく場面も描かれた。
ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘で4万5000人を超える死者が出た。トランプ氏は、米国がガザを「所有」し、地中海沿岸のリゾート地になぞらえて「中東のリビエラ」に変えると発言した経緯がある。