サンバの舞に酔いしれ=リオのカーニバル佳境に―ブラジル 2025年03月03日 15時09分

【リオデジャネイロ時事】ブラジル・リオデジャネイロで開催されているカーニバルは2日夜、専用会場「サンボードロモ」で精鋭12チームによる競技形式のパレードが始まった。照明で浮かび上がったサンバの舞に客席は酔いしれ、南半球の真夏の祭典は佳境に入った。
会場では、おとぎ話に出てくるような衣装をまとった踊り手や楽隊と共に、趣向を凝らした巨大な山車が次々と登場。7万人超収容の会場を埋め尽くした観客から、大きな歓声を浴びた。
ブラジル在住でサンバ講師の葛西叙江さん(52)は、所属チームにダンサーとして10年ぶりに復帰し、約700メートルの花道で力強く踊りを披露。新型コロナウイルス禍で踊ることができず帰国も頭をよぎったが、今は「ここが自分のチームだ」と胸を張った。
夫と2人で訪れたポーランド人のアシャ・スタシュクフさん(30)は初の現地観覧。「歌を歌う多くのブラジル人に囲まれ、とても気分が高揚した」と語った。パレードは5日未明まで、3夜連続で行われる。
会場の外では、日本のチームが街角のカーニバルに6回連続で参加し、サンバを通じて国際交流。愛知県岩倉市出身の宮澤摩周代表(54)は「サンバはブラジルの生活文化に根付いている」と説明する。在日ブラジル大使館も日本チームを後援し、両国の外交関係樹立130年の節目に花を添えた。
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