トランプ氏、3選は可能?=副大統領から昇格説も―米 2025年04月05日 05時20分

【ワシントン時事】トランプ米大統領(78)が憲法で禁じられた3選への意欲を表明し、臆測を呼んでいる。憲法改正という高いハードルがあるため本気だと受け止める向きは少ないが、いったん副大統領となり、その後昇格するなど、抜け道の存在を指摘する声もある。
トランプ氏は3月30日、NBCテレビで「(3期目を務める)方法はある」「冗談ではない」と主張。過去にも3選を排除しない考えを示してきた。純粋な権力への執着や、新たな刑事訴追の回避などが動機だとみられている。
ただ、正面から実現するには「何人も大統領職に2回を超えて選出されることはできない」と定めた憲法修正22条を改正しなければならない。改憲案の発議には上下両院の3分の2の賛成が必要で、わずかな優位しかない共和党の現有議席ではまず不可能だ。このため、真意はレームダック(死に体)化を避ける点にあるとの見方がもっぱらだ。
一方、トランプ氏が法の抜け穴に挑戦することも否定できない。たとえば、バンス副大統領(40)が大統領候補、トランプ氏が副大統領候補として2028年大統領選に出馬するという方法だ。修正22条は「選出」を禁じるが、大統領の死去や辞任による昇格には言及していない。
さらにはトランプ氏が憲法を無視して3選出馬したり、退任を拒んで居座ったりといった可能性も取り沙汰される。ただ、2期目を終える頃にはトランプ氏は82歳。共和党執行部は真剣に取り合っておらず、現時点では「思考実験」の枠を出ていない。