ウクライナで子供9人犠牲、怒り広がる=ロシア「軍会合を攻撃」と主張 2025年04月06日 14時35分

ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウスク州の住宅地で、犠牲者を悼む人=5日、クリブイリフ(ロイター時事)
ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウスク州の住宅地で、犠牲者を悼む人=5日、クリブイリフ(ロイター時事)

 ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州で少なくとも18人が死亡した4日のミサイル攻撃を巡り、ロシア国防省は同日の声明で「指揮官と西側諸国の軍事顧問が会合を開いたレストランを精密攻撃した」と主張した。実際には住宅地で子供9人が犠牲となっており、矛盾に満ちたロシア側の説明に現地で怒りが広がっている。
 ミサイルが着弾したのは、同州クリブイリフの遊具広場がある住宅地。米政府系放送局の調査報道などによると、周辺で唯一のレストランで開かれたのはウクライナ軍ではなく、美容業界の会合だったという。
 攻撃は夕方。広場で遊んで祖母と帰宅していたティモフィー君(3)が巻き込まれた。
 クリブイリフが出身地のゼレンスキー大統領は翌5日、通信アプリ「テレグラム」に「きょうティモフィー君が病院で亡くなった」と投稿し、犠牲者の子供全員の年齢と名前を記した。その上で「停戦の代わりに子供を殺すことを選ぶロシアに圧力をかけなければならない」と国際社会に強く呼び掛けた。 

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ミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウスク州クリブイリフで、破壊された建物と炎上する車=ゼレンスキー大統領が4日、テレグラムで公開(AFP時事)
ミサイル攻撃を受けたウクライナ東部ドニプロペトロウスク州クリブイリフで、破壊された建物と炎上する車=ゼレンスキー大統領が4日、テレグラムで公開(AFP時事)

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