台湾、貿易投資の窓口開設=半導体企業の対日進出支援―福岡 2025年04月21日 16時38分

台湾経済部は21日、半導体企業などの日本進出を支援する「台湾貿易投資センター」を福岡市内に設置し、開所式を行った。日本と連携し、半導体のサプライチェーン(供給網)強化を図る戦略の一環。開設はチェコのプラハに続き世界2カ所目となる。
九州は台湾と地理的に近く、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に進出するなど、台湾と産業連携が深まっている。貿易投資センターは、台湾半導体企業の九州進出を後押しするほか、人工知能(AI)やドローンなど先端産業の振興にも力を入れる。
代表の江文若経済部政務次長はあいさつで、「九州は日本の半導体産業の重要拠点だ」と強調。貿易投資センターが「(日台の)戦略的地位をより強固にするための触媒になる」と力を込めた。
出席した服部誠太郎福岡県知事は「(台湾企業の)進出を心より期待する」と歓迎した。