米関税「共同戦線で対処」=首脳から懸念相次ぐ―ASEAN 2025年05月26日 15時35分

【クアラルンプール時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)は26日、議長国マレーシアの首都クアラルンプールで首脳会議を開いた。トランプ米政権による高関税政策の発表後初の首脳会議で、マレーシアのアンワル首相は冒頭、米国の政策に懸念を表明。「ASEANとして共同戦線を張って対処する」と述べた。
アンワル氏は、米国の関税措置は「一方的だ」と批判。トランプ大統領に書簡を送り、ASEANと米国の会議開催を要望したことを明らかにした。ASEANはタスクフォースを設置し、協力して対応する。
米国はASEAN諸国に対しカンボジア49%、ベトナム46%、タイ36%などと高水準の関税を示した。タイ首相府によると、ペートンタン首相は会議で「世界的なルールへの挑戦だ。予測可能性を備えた多国間貿易体制を全面的に支持する」と訴えた。