米関税念頭、「多国間主義」確認=中国・湾岸諸国と初の首脳会議―ASEAN 2025年05月27日 18時50分

【クアラルンプール時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)は27日、マレーシアの首都クアラルンプールで、サウジアラビアなどペルシャ湾岸6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)と中国との合同首脳会議を開いた。高関税政策で保護主義の姿勢を強めるトランプ米政権を念頭に、多国間主義の重要性を確認した。
ASEANは中国、GCCと個別の首脳会議を実施してきたが、3者の合同会議は初めて。中国と関係を深める議長国マレーシアが実現を主導した。米政府に24%の相互関税を示されているマレーシアだけでなく、同様に高関税の対象となっている他のASEAN各国が懸念を示す中、ASEANと中国の経済協力が進みそうだ。