元FBI長官を偽証罪で起訴=トランプ氏政敵に報復か―米 2025年09月26日 08時32分

コミー元米連邦捜査局(FBI)長官=2018年12月、ワシントン(EPA時事)
コミー元米連邦捜査局(FBI)長官=2018年12月、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米司法省は25日、連邦大陪審がコミー元連邦捜査局(FBI)長官を偽証罪などで起訴したと発表した。FBI長官経験者の刑事訴追は異例。コミー氏はトランプ大統領の政敵として知られ、政権による報復行為とみられている。コミー氏はSNSで「司法制度を強く信じている。私は無実だ」と訴えた。
 コミー氏はトランプ氏が勝利した2016年大統領選へのロシア介入疑惑などの捜査を指揮。トランプ氏と対立した末、17年に解任された。
 トランプ氏は解任後もコミー氏に恨みを抱き続け、今月20日のSNSへの投稿ではコミー氏の訴追を「今すぐ」行うようボンディ司法長官に迫っていた。25日の起訴後にはSNSで「この国が直面した最悪の人間の一人だ。わが国に長く甚大な被害をもたらした」と非難した。
 司法省の発表や米メディアによると、コミー氏が問われたのはロシア疑惑に関する20年の上院司法委員会公聴会での証言内容。これが偽証と機密情報開示に関する議会調査妨害の2件の罪に問われた。有罪判決を受けた場合、最高5年の禁錮刑の可能性があるという。 

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