米にトマホーク提供要請=ゼレンスキー氏、対ロ圧力で―報道 2025年09月27日 06時04分

演習で米海軍のイージス巡洋艦から発射される巡航ミサイル「トマホーク」=2020年9月[米海軍提供]
演習で米海軍のイージス巡洋艦から発射される巡航ミサイル「トマホーク」=2020年9月[米海軍提供]

 【ワシントン時事】米ニュースサイト「アクシオス」は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領がトランプ米大統領と会談した際に、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の提供を要請したと報じた。ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、停戦協議に臨むよう圧力をかけるためだという。
 トランプ氏とゼレンスキー氏は23日、国連総会に合わせて米ニューヨークで会談した。トランプ氏は会談後、SNSでロシアを「張り子の虎」とやゆし、ウクライナに反転攻勢を呼び掛けていた。
 トマホークは最大射程約1600キロ。これまで米国が供与してきた最大射程約300キロの長距離地対地ミサイル「ATACMS」よりはるかに長く、ロシアの奥地まで攻撃が可能となる。
 アクシオスによると、ゼレンスキー氏は24日の単独インタビューで、トマホークと明言しなかったものの、「トランプ氏にわれわれが求める『たった一つのもの』を伝えた」と説明した。また、「われわれがそれを入手すれば、(ロシアの)プーチン大統領に腰を据えて話し合うよう圧力をかけられる」と述べ、必ずしも実戦で使用するとは限らないとの見解を示した。 

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