中国バイトダンスが利益の5割取得=TikTok米事業売却後―報道 2025年09月27日 07時16分

【ワシントン時事】米ブルームバーグ通信は26日、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却後、親会社の中国IT大手、字節跳動(バイトダンス)が同事業の利益の約5割を受け取る可能性があると報じた。同社の保有株式に応じた利益に加え、利用者の好みに合わせた動画の優先表示を決めるアルゴリズム(計算手法)の供与を通じた収益が含まれるという。
トランプ米大統領は25日、ティックトックの米事業売却を承認する大統領令に署名。米IT大手オラクルなどの企業連合が買い手となり、米国内でアプリ運営を担う合弁会社を新設する。
バイトダンスの株式の持ち分は2割未満となり、この比率に基づき新会社の利益を得る。
バイトダンスは、利用者の増加に拍車を掛けてきたアルゴリズムのライセンスを合弁会社に供与。情報流出などの懸念から、データやプライバシーの管理はオラクルが担うが、バイトダンスがアルゴリズムのライセンス料として売上高の一定割合を受け取る可能性があるという。