2月売買代金、平均5.8兆円=取引活発で最高値更新―東証 2024年03月01日

 東証プライム市場銘柄の売買代金(立ち会い外取引を含む)は、株価が急上昇した2月に1日当たりの平均で5兆8127億円に達した。市場再編でプライム市場が発足した2022年4月以降で最高だった。日経平均株価が約34年ぶりに最高値を更新した局面で、市場全体の取引が活発だったことが分かる。
 東証の集計によると、22年4〜12月に1日平均3兆2913億円だったプライム市場の売買代金は、23年に3兆8372億円へ増加した。同年春に東証が資本効率の重視を企業に求めたのをきっかけに、「経営改革を期待した海外勢が日本株を見直し始めた」(大手証券)ことが取引増加にもつながったとみられる。
 24年に入ると米国市場の人工知能(AI)ブームが日本にも波及し、半導体関連株を中心に売買が増えた。2月は決算発表が集中し、業績に反応した売り買いが膨らむ季節要因も加わり、連日の大商いとなった。 

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