年末までもみ合い 2024年11月26日 14時29分

三井住友信託銀行マーケット・ストラテジスト瀬良礼子氏
 日経平均株価は年末まで3万7000~3万9500円のレンジ内でもみ合うだろう。ウクライナ情勢の悪化など地政学リスクが懸念されるが、米国を中心に世界景気は堅調だ。上値追いは難しそうだが、大幅な下振れも考えにくい。
 国内景気も後退局面ではないとみる。2024年7~9月期の実質GDP(国内総生産)は2四半期連続のプラス成長を確保。日銀による利上げペースも緩やかだ。政府が準備する経済対策も株価の下支えとなる。
 12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが決まり、トランプ次期政権による減税期待が高まれば米株が上昇し、日経平均はレンジを超えて値上がりするかもしれない。
 米景気の強さを背景に、来年3月末には4万円付近まで上昇する展開となるだろう。春闘を経て大幅な賃上げが実施されれば、日本株が評価されやすくなる。

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