年末4万3000円 2024年04月18日 15時02分

インベスコ・アセット・マネジメントグローバル・マーケット・ストラテジスト木下智夫氏
 米国のインフレ長期化への警戒感から、短期的には日米ともに不安定な相場となりそうだ。5月半ばごろには沈静化を示す経済指標が確認され始め、日米ともに落ち着きを取り戻すだろう。日経平均株価は年末に4万3000円程度まで上昇すると予想する。
 米経済の強さを示す指標が相次ぎ、中東情勢が悪化した。市場では米インフレへの警戒感が臨界点に達し、当面は上下に振れやすい展開となる。ただ、米の賃金の伸びは抑制的で労働市場は需給が緩和方向にある。今の過度な警戒は和らぎ、日米株価は上昇に向かう。
 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始は7月を予想。米国株は企業業績の頭打ちでその後は横ばい圏で推移しそうだ。一方、日本は賃上げで実質賃金がプラスに転じ消費が上向くほか、企業のガバナンス改革が海外投資家から評価され、株価は緩やかな上昇が続くだろう。

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