〔東京外為〕ドル、155円台後半=日米金利差を意識し強含む(2日正午) 2024年05月02日 12時33分

 2日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米の金利差を意識し1ドル=155円台後半を中心に強含みに推移した。正午現在は155円82~82銭と前日(午後5時、157円87~88銭)比2円05銭の大幅ドル安・円高。
 前日のニューヨーク市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が想定したほどタカ派的ではなかったとの受け止めが広がり、ドル売り・円買いが優勢になった。終盤には一時153円ちょうど付近まで急落、市場では「政府・日銀による為替介入があった」(資産運用会社)との指摘が出ていた。
 その後は買い戻しが入り、東京時間は155円70銭台でスタート。根強い日米金利差拡大観測からドル買いが先行し、午前10時半ごろには156円30銭付近まで水準を切り上げた。ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が強まる中で上値を追う動きは限られ、正午に向けては155円台後半に押し戻された。
 今後の見通しについて市場では、為替介入への警戒感の高まりから「上値は付けづらい状況だ」(国内銀行)との声が聞かれた。
 ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ=167円03~05銭(前日午後5時、168円35~35銭)、対ドルでは1.0718~0718ドル(同1.0661~0661ドル)。

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