〔東京外為〕ドル、144円台後半=海外時間の買い戻しで上昇(27日午前9時) 2025年06月27日 09時05分
27日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の海外市場に買い戻された流れを受け、1ドル=144円台後半に上昇している。前日は、トランプ米大統領がFRB次期議長の早期指名を検討しているとの報道で売りが優勢だったが、海外時間に入ってからはやや買い戻された。午前9時現在、144円66~68銭と前日(午後5時、144円06~06銭)比60銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間は東京時間終盤に売られた反動から買い戻され、米国時間の序盤には144円50銭前後に浮上。その後は144円00~50銭前後のレンジ圏内で上下動し、終盤は144円30銭台で推移した。トランプ大統領によるFRB次期議長の早期指名検討を受けた売りがおおむね一巡し、全般は方向感を欠いた。
東京早朝は、やや買われて144円50銭台に浮上。いったん緩んだ後、6月の生鮮食品除く東京都区部CPIが前年比3.1%上昇と予想(3.3%上昇)より弱めとなったことで買いが入ったが、一時的な反応にとどまった。市場では「FRB次期議長をめぐる売りは一服したものの、ドル円は買いが入っても上値は限定的になっている」(為替ブローカー)とされ、目先は方向感が出にくい状況となっている。
このほか、「米長期金利の低下はドル円の重しになっているが、内外株価の堅調が支援要因となり、強弱材料が交錯して上下に動きにくい」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロも対円は上昇、対ドルは軟化。午前9時現在、1ユーロ=169円16~18銭(前日午後5時、168円69~71銭)、対ドルでは1.1693~1694ドル(同1.1710~1710ドル)。