〔東京外為〕ドル、143円台後半=調整的な買いで強含み(3日午後3時) 2025年07月03日 15時05分

 3日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間今夜の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強い中、調整的な買いが入り、1ドル=143円台後半で強含みとなっている。午後3時現在、143円85~86銭と前日(午後5時、143円89~90銭)比04銭の小幅ドル安・円高。
 前日の米国時間は序盤に発表されたADP非農業部門の民間就業者数が市場予想を大きく下回ったことが嫌気され、143円40銭台まで下落した。その後は、買い戻されて一時144円10銭台に反発したが、終盤にかけて長期金利低下を受け、143円40銭台に軟化した。
 東京早朝は143円50銭台で推移した。午前9時以降、やや売りが強まり、仲値にかけて143円40銭前後に軟化したが、正午にかけてはやや買いが入り、143円70銭台に浮上。午後も調整買いがみられ、午後3時に向けて水準を切り上げている。
 市場では「特段の買い材料は浮上しておらず、調整的な買いがやや先行している」(為替ブローカー)と指摘されている。高田日銀審議委員の記者会見の内容が伝えられたが、「目立った反応は見られていない」(同)という。目先は「調整買いも一巡して改めて様子見ムードが強まるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも午後は対円で強含み。対ドルは横ばい圏。午後3時現在、1ユーロ=169円69~70銭(前日午後5時、169円41~43銭)、対ドルでは1.1796~1796ドル(同1.1773~1773ドル)。

注目ニュース