〔米株式〕NYダウ上げに転じる、一時630ドル超高(11日午後1時40分) 2025年04月12日 02時46分
【ニューヨーク時事】週末11日午後のニューヨーク株式市場は、米中の貿易戦争激化への懸念から売りが先行し、続落して始まった。その後は米金融大手の決算を好感した買いが入り、上げに転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時前日終値比で630ドル超上げる場面があった。ダウは午後1時40分現在、前日終値比630.79ドル高の4万0224.45ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は280.21ポイント高の1万6667.52。
中国政府は11日、トランプ米政権が対中追加関税率を計145%まで引き上げたことを受け、米国からの全輸入品に課す報復関税の税率を84%から125%にすると発表した。中国は今後も段階的に対米圧力を強めていくとみられており、米中の貿易戦争激化をめぐる懸念から続落して始まった。
一方、JPモルガン・チェースが11日発表した2025年1~3月期決算は増収増益を計上。米メディアによると、純営業収益と、調整後の1株当たり利益は市場予想をともに上回った。モルガン・スタンレーの1~3月期決算も増収増益となり、堅調な内容だった。米企業の業績に期待が広がる中でこれまで売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが入っている。
個別銘柄では、JPモルガンのほか、エヌビディアが買われている。アップルやシスコシステムズ、マイクロソフト、IBMなどのハイテク関連銘柄の一角も高い。一方で、ホーム・デポ、セールスフォースが安い。