グラス米大使が着任=関税交渉「合意を楽観」 2025年04月18日 17時56分

来日したジョージ・グラス新駐日米大使(左)と妻メアリーさん=18日午後、東京・羽田空港
来日したジョージ・グラス新駐日米大使(左)と妻メアリーさん=18日午後、東京・羽田空港

 ジョージ・グラス新駐日米大使(64)が18日午後、羽田空港に到着した。グラス氏は空港で記者団の取材に応じ、日米間では関税交渉が「最優先事項」だという認識を表明。訪米した赤沢亮正経済再生担当相とトランプ米大統領の会談も踏まえ、「合意に至るのではないかと非常に楽観的に見ている」と語った。
 グラス氏は、日米関係では「安全保障、経済、友情・信頼」の三つが重要だと指摘。「日本は中国やロシア、北朝鮮などに囲まれ、厳しい安全保障環境にある」と述べ、「しっかり協力しなければならない」と強調した。関税交渉を巡っては「(トランプ氏は)素晴らしいディール(取引)メーカーだから、良い合意に結び付くだろうと非常に自信を持っている」と話した。
 グラス氏と一緒に来日した妻メアリーさんによると、長男ゴードンさん夫妻が日本で13年間生活している。グラス氏は「既に(日本に)心の一部を奪われている。十数年前から日本(と米国の間)を行ったり来たりしており、(着任を)大変うれしく思う」と笑顔を見せた。
 この後、グラス氏は外務省を訪れ船越健裕事務次官と面会。サイバーセキュリティーでの連携を含め「やるべきことはたくさんある」と記者団に語り、減少気味の大学生の日米交換留学を巡っても意見交換したと明かした。関税や、米側が問題として提起する可能性がある在日米軍の駐留経費は取り上げなかったという。 

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来日したジョージ・グラス新駐日米大使(右)=18日午後、東京・羽田空港(代表撮影)
来日したジョージ・グラス新駐日米大使(右)=18日午後、東京・羽田空港(代表撮影)

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