〔NY石油〕WTI続伸、63ドル台(17日午前) 2025年04月17日 23時29分

 【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米国によるイラン産原油輸出への制裁強化を背景に供給懸念が広がる中、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前9時50分現在、前日清算値(終値に相当)比0.73ドル高の1バレル=63.20ドル。
 トランプ米政権は16日、イラン産原油を調達したとして中国山東省の製油所の運営企業を制裁対象に指定したと発表。米政府は、イランから原油を購入して精製する中国の小規模な製油所を「ティーポット」と呼び、制裁を強化している。19日から再開予定の米国とイランの核協議の行方も注視される中、供給混乱への懸念が広がり、相場は未明からじりじりと上昇。高値圏での利食い売りは限定的で、63ドル台を維持し、堅調に推移している。
 この日は低調な商い。翌18日はグッドフライデー(聖金曜日)に伴い、株式、債券、商品の各市場が休場となる。

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