クルスク原発周辺で停電=ウクライナ軍ドローン落下か―ロシア西部 2024年08月10日 07時53分

9日、ロシア西部クルスク州の国境地帯から避難するためバスに乗る人々(州政府提供)(EPA時事)
9日、ロシア西部クルスク州の国境地帯から避難するためバスに乗る人々(州政府提供)(EPA時事)

 ロシア西部クルスク州クルチャトフにあるクルスク原発の周辺地域で9日、停電が発生した。スミルノフ同州知事代行によると、ウクライナ軍のドローンが変電所に落下し、火災が起きたことが原因とみられる。原発への深刻な影響は伝えられていない。
 ロシアの侵攻に対抗するウクライナ軍は6日から国境を接するクルスク州に越境。スジャにある天然ガスパイプライン施設を制圧し、9日に「戦略拠点を掌握した」と宣言する動画を公表した。
 スジャからクルスク原発までは約60キロ。ウクライナ側は過去、同国南部ザポロジエ原発のロシア軍による占領を非難するよう国際社会に訴えてきた経緯もあり、クルスク原発への前進や占拠は行わないという見方が強い。 

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