中国、チベット発展をアピール=海外メディアが自治区入り 2025年03月27日 15時52分

中国チベット自治区のラサ近郊にあるクンガ空港=27日
中国チベット自治区のラサ近郊にあるクンガ空港=27日

 【ラサ(中国チベット自治区)時事】中国チベット自治区のラサに27日、中国政府の許可を受けた時事通信など一部海外メディアが入った。海外メディアの自治区入境は厳しく制限されており、取材許可が下りるのは珍しい。経済成長を背景に当局は統治への自信を深めているとされ、発展の「成果」を世界にアピールする狙いがありそうだ。
 北京発の航空機は、赤茶けた山々を眼下にラサへ到着。空港内には観光地の紹介などとともに、「国を統治するためには国境を統治しなければならない」といったスローガンが掲示されている。空港から市中心部につながる高速道路も整備されていた。道路脇には民族間の団結を呼び掛けるような看板が見られた。
 今回取材を認められたのは、日米や香港などの報道機関約15社の記者ら。ラサでは地元の工場や博物館、世界遺産のポタラ宮などを訪れる。一行は30日、2021年に開通した鉄道で東部のニンティへ移動。4月1日まで自治区内に滞在する。 

その他の写真

中国チベット自治区ラサ近郊のクンガ空港内に設置された辺境の治安維持を訴える看板=27日
中国チベット自治区ラサ近郊のクンガ空港内に設置された辺境の治安維持を訴える看板=27日
チベット自治区の「解放」を祝う看板=27日、中国チベット自治区
チベット自治区の「解放」を祝う看板=27日、中国チベット自治区

海外経済ニュース