保護移民を誤って強制送還=現地で収監、帰国させず―米政権 2025年04月02日 07時35分

米国からエルサルバドルに送還された南米犯罪組織のメンバーとされる容疑者=同国大統領府が3月16日提供(AFP時事)
米国からエルサルバドルに送還された南米犯罪組織のメンバーとされる容疑者=同国大統領府が3月16日提供(AFP時事)

 【ワシントン時事】米メディアは1日、トランプ政権がギャング組織のメンバーら261人をエルサルバドルへ強制送還した際、誤って保護資格を持つ移民男性も一緒に送還していたと報じた。政権側は過失を認めながらも、男性が既に同国の刑務所に収監され、米当局の管理下にないため、帰国させることはできないとしている。
 報道によると、男性はエルサルバドル出身で警察官の息子。同国のギャング組織から逃れるため、16歳で米国に不法入国した。米移民裁判所はギャングに命を狙われる恐れがあるとして、強制送還を免れる保護資格を認定。移民税関捜査局(ICE)はこれを承知していたにもかかわらず、「行政上の過誤」によって送還したという。
 レビット大統領報道官は記者会見で、送還自体は誤りだったことを認めつつ、「この人物は(ギャング組織)MS13のリーダーであり、人身売買に関与した」と根拠を示さず主張した。男性の弁護士や家族は、男性がMS13に所属した事実はなく、犯罪歴もないと説明。刑務所内で殺害される恐れもあるとして、解放を働き掛けるよう政権に訴えている。 

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