日本に農産物開放求める=米関税「既に成果」―USTR代表 2025年04月09日 00時35分

【ワシントン時事】米通商代表部(USTR)のグリア代表は8日、関税政策を巡る対日交渉について「農産物市場へのアクセスを向上させることができると感じている」と述べ、市場開放を要求する考えを表明した。また、相互関税発表後、ベトナムなど一部の国が関税引き下げを表明したことに触れ、「既に成果が出ている」と述べた。
上院委員会の公聴会で話した。トランプ大統領はベッセント財務長官とグリア氏に対日交渉を始めるよう指示している。
グリア氏は対日交渉に関し、日本の工業製品市場には「規制や基準などの点で構造的な障壁がある」と指摘。自動車の安全基準などを念頭に置いているとみられる。一方で、日本との協力強化を模索する考えも強調。「輸出管理や投資審査、エネルギー確保でもできることがある」と語った。