先住民の権利縮小法案を否決=圧倒的な反対多数で―NZ 2025年04月10日 21時59分

【シドニー時事】ニュージーランド(NZ)議会は10日、先住民マオリの権利縮小を可能にする法案を圧倒的な反対多数で否決した。賛成したのは法案を主導した与党の一つACT党の11人のみで、その他の112人は反対した。
法案は、1840年にマオリと英王室の間で結ばれたワイタンギ条約を再定義し、マオリの権利を保障する措置を事実上骨抜きにできる内容だった。与党の国民党とNZファーストはACTと連立政権を樹立するに当たり、法案の審議までは認めるものの、採決で賛成しない方針を伝えていた。