米中、重要鉱物巡り対立か=トランプ氏、習氏との協議求める―報道= 2025年05月31日 09時15分

10日、ジュネーブで行われた米中協議の会場に飾られた両国旗(スイス外務省提供・AFP時事)
10日、ジュネーブで行われた米中協議の会場に飾られた両国旗(スイス外務省提供・AFP時事)

 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは30日、レアアース(希土類)など重要鉱物に関する中国の輸出規制を巡り、米中が対立していると報じた。両国は今月のスイスでの閣僚級協議で、高関税の引き下げで合意。米政権は輸出規制の緩和を要求する一方、見返りに相互関税の90日間一部停止に応じた。ただ、中国側は緩和を実行しておらず、米側は合意違反と主張している。
 同紙は「米中の貿易休戦は崩壊の危機にある」と伝えた。中国は米政権が今月発表した半導体関連の規制強化に反発しているという。
 トランプ米大統領は30日、SNSへの投稿で「中国は合意を完全に破った」と非難。同日の会見では「中国の習近平国家主席と話し、合意違反を解決したい」と述べ、直接協議を求めた。 

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