オランダで連立政権崩壊=移民政策の協議決裂 2025年06月03日 18時23分

オランダのスホーフ首相=5月28日、ハーグ(AFP時事)
オランダのスホーフ首相=5月28日、ハーグ(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】オランダで3日、スホーフ首相率いる4党連立政権が崩壊した。移民政策を巡る与党間協議が決裂したことを受け、第1党で極右の自由党(PVV)が連立離脱を表明した。連立与党は過半数を大きく割り込むことになり、2027年に予定されていた総選挙が前倒しで行われる見通しとなった。
 スホーフ氏は同日、辞意を表明。ただ当面は暫定内閣にとどまり、政権運営を続ける方針を示した。
 PVVは反移民・反欧州連合(EU)を掲げ、23年の総選挙で躍進した。PVVのウィルダース党首はX(旧ツイッター)への投稿で、同党が求めていた国境封鎖などで合意できなかったことを連立離脱の理由に挙げた。オランダでは23年にも移民問題が原因で、当時のルッテ連立政権が瓦解(がかい)した。 

海外経済ニュース