「毒キノコ殺人」で有罪評決=親族に料理提供の被告に―豪陪審 2025年07月07日 15時55分

【シドニー時事】オーストラリア南東部ビクトリア州の裁判所の陪審は7日、毒キノコの入った料理を提供して親族4人を死傷させたとして、殺人3件と殺人未遂1件の罪で起訴されたエリン・パターソン被告(50)に対し、有罪の評決を言い渡した。最高刑は終身刑で、裁判官が近く量刑を決定する。
パターソン被告は2023年7月、婚姻関係が事実上破綻していた夫の両親とその親族を自宅に招き、昼食に牛肉のパイ包みを振る舞った。この中に毒キノコが含まれており、食べた後に義父母と義理の叔母が死亡。義理の叔父は重症で2カ月間入院し、回復した。
被告は法廷で「殺すつもりはなく、誤って毒キノコが混ざった事故だ」と、無罪を主張していた。約10週間の審理の後、12人の陪審員が1週間協議して有罪と判断した。