イスラエル、ガザ駐留で譲歩か=米大統領は停戦交渉の進展示唆 2025年07月17日 14時08分

イスラエル軍の攻撃を受け、立ち上る煙=13日、パレスチナ自治区ガザ(AFP時事)
イスラエル軍の攻撃を受け、立ち上る煙=13日、パレスチナ自治区ガザ(AFP時事)

 【カイロ時事】エジプトのメディアは17日、パレスチナ自治区ガザの停戦に向けたイスラエルとイスラム組織ハマスの交渉で、争点となっていた停戦期間中のイスラエル軍の駐留範囲を巡り、同国が新たな案を提示したと報じた。イスラエルとの境界から約1キロの地点まで部隊が後退する内容といい、事実であればイスラエル側が大幅に譲歩したことになる。
 双方の間接交渉は仲介国カタールで1週間以上続いている。ハマスは先に、ガザの40%超の地域に部隊をとどめるとするイスラエル案を拒否。ハマスのナイム幹部は16日、AFP通信に「ガザ地区全体が現在、(イスラエルの)軍事統制下にある。長期にわたり統治を続けるつもりがあることの証左だ」と非難していた。
 報道によると、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスとの合意に向けて一定程度譲歩することを決めた。仲介する米国のトランプ大統領は16日、「ガザに関しても、中東の他の事案に関しても良いニュースがある。最も高いレベルでやりとりを続けている」と述べ、交渉で進展があったことを示唆した。 

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