米ウクライナ首脳、ロシア侵攻終結を議論=トランプ氏、3者会談の意向―プーチン氏と電話協議へ 2025年08月19日 02時34分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は18日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。ロシアのウクライナ侵攻終結を目指し、和平実現に向けて議論。トランプ氏は会談冒頭、ゼレンスキー氏との会談結果次第で米ロ・ウクライナ首脳の3者会談を開催する意向を示した。
ゼレンスキー氏のホワイトハウス訪問は、トランプ氏と口論の末に会談が決裂した2月以来。会談後には同じく訪米したスターマー英首相、マクロン仏大統領、メルツ独首相ら欧州首脳を交えた会合を開催。トランプ氏は今月15日、アラスカ州でロシアのプーチン大統領とウクライナ侵攻後初の対面会談を行っていた。
トランプ氏は、3者会談を開けば「戦争を終わらせる合理的な可能性がある」と指摘したほか、プーチン氏が「侵攻終結を望んでいる」と強調。ゼレンスキー氏は和平に向けたトランプ氏の取り組みに謝意を示した上で、3者会談に臨む「用意がある」と応じた。
トランプ氏は「長続きする平和を得るつもりだ。すぐにそれを得られるよう望む」と述べ、和平実現への意欲を改めて表明。ただ、和平に先立ち停戦を目指す考えに否定的な見解も示した。
会談では、ロシア側が15日の米ロ首脳会談でウクライナに要求したとされる一部領土の放棄のほか、ウクライナへの「安全の保証」などについて議論する。トランプ氏は安全の保証に「米国が関与する」と語ったが、欧州首脳らとの会合で詳細を詰める考えだ。
トランプ氏はウクライナ・欧州首脳との一連の会合後、プーチン氏との電話会談を行うと明らかにした。3者会談の実現を模索する見通し。