DEI関連研究への資金停止容認=1100億円、訴訟は継続―米最高裁 2025年08月22日 14時33分

米連邦最高裁=ワシントン(AFP時事)
米連邦最高裁=ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米連邦最高裁は21日、人種的少数派(マイノリティー)などに関連する研究を対象とした国立衛生研究所(NIH)による7億8000万ドル(約1158億円)相当の助成金の停止措置を当面、認める決定を下した。米メディアが伝えた。「多様性・公平性・包括性(DEI)」政策を敵視するトランプ政権が助成停止に動き、研究者団体などが継続を求め訴えていた。
 NIHの助成停止を巡っては、東部マサチューセッツ州の連邦地裁が6月、政権を批判し、拠出再開を命じていた。最高裁の判断はこれを無効としたもので、助成停止の是非に関する最終判断ではない。訴訟は下級審で続く見通し。 

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