〔米株式〕ダウ反落、45ドル安=ナスダックも安い(1日午前) 2025年10月01日 23時42分

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク株式相場は、米政府機関の一部閉鎖や、朝方発表された米民間雇用指標の弱さが嫌気され、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終値比45.43ドル安の4万6352.46ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は79.88ポイント安の2万2580.13。
 米連邦政府は1日、政府機関の一部閉鎖に追い込まれた。2025会計年度(24年10月~25年9月)末を迎えたが、財政資金を確保するつなぎ予算案が与野党の対立で議会通過できず、9月30日深夜に予算切れとなったため。政府閉鎖は、第1次トランプ政権時の18年末から19年初め以来約7年ぶり。これを受け、9月の米雇用統計や消費者物価指数(CPI)など重要経済指標の発表が延期され、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策への不透明感が高まるとの警戒感が広がり、リスク回避の売りが先行している。
 米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した9月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比3万2000人減と、市場予想(ロイター通信調べ)の5万人増を下回った。米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した9月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.1と、市場予想(49.0=ロイター通信調べ)を上回った。発表後、相場の動きは限定的だった。
 個別銘柄では、マーベル・テクノロジーとGEベルノバは2%超安と軟調。一方、米エネルギー省が株式5%を取得する方針と伝わったカナダ資源企業リチウム・アメリカズは17%超高と急騰している。ダウ構成銘柄をみると、ナイキが2%超高となっている。

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