仏大統領、ロシア「影の船団」に圧力を=拘束の乗組員は中国人 2025年10月02日 21時22分
【パリ時事】フランスのマクロン大統領は2日、欧米の制裁を回避してロシア産原油を輸送する「影の船団」について、ウクライナ侵攻を続けるロシアの戦費の30~40%を賄っているとして、「圧力を強めることが極めて重要だ」と訴えた。訪問先のデンマークでの会合で語った。
マクロン氏は、ウクライナ和平に向けた欧州主体の「有志連合」の枠組みで、「影の船団」対策を検討していくと述べた。一方、9月下旬に不審なドローンが北欧に相次ぎ飛来したことを受け、「われわれは領空・領土の一体性を保つため必要なことを行う」と強調。欧州の領空を侵犯したドローンは「破壊される可能性がある」と警告した。
仏当局は1日、「影の船団」の一隻とされ、仏西部沖に停泊している石油タンカーの船長を名乗る乗組員ら2人を拘束。AFP通信によると、2人は中国人という。