パプア、豪との安保条約を承認=最大1万人派遣の用意 2025年10月02日 19時00分

太平洋の島国パプアニューギニアのマラペ首相=9月26日、米ニューヨーク(EPA時事)
太平洋の島国パプアニューギニアのマラペ首相=9月26日、米ニューヨーク(EPA時事)

 【シドニー時事】太平洋の島国パプアニューギニア政府は、オーストラリアとの間で相互防衛などを定めた安全保障条約を締結する方針を正式に承認した。マラペ首相が2日発表した。近く署名し、両国議会の批准を経て発効する運びとなる。豪側はパプアとの安保協力を通じ、島しょ地域への影響力拡大を図る中国に対抗することを狙う。
 マラペ氏は声明で「条約は豪パプアの安保の連携を史上最高レベルに引き上げるものだ」と強調。条約は両国民が相手国軍に入隊することを認めているため、マラペ氏は最大1万人のパプア国民を豪軍に派遣する用意があると表明した。 

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