麻薬カルテルと「戦争状態」=トランプ氏、議会に説明―報道 2025年10月03日 05時23分

トランプ米大統領=30日、南部バージニア州(AFP時事)
トランプ米大統領=30日、南部バージニア州(AFP時事)

 【ワシントン時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は2日、米国が麻薬カルテルと正式な「戦争状態」に入ったとトランプ大統領が議会に通知したと報じた。米軍が9月以降、米国に向かう麻薬密輸船を攻撃しているが、武力行使の法的根拠が乏しいとの批判を浴びており、それをかわす狙いがあるとみられる。
 報道によると、トランプ政権は通知で、麻薬カルテルは「非国家武装集団」と認定され、麻薬密輸などが「米国に対する武力行使」に当たると説明。「大統領はこれらのテロ組織との武力紛争状態にあると判断した」と伝えた。
 トランプ政権は麻薬流入阻止のため、カリブ海上で南米ベネズエラを出航した麻薬密輸船を攻撃し、死者が出た。野党民主党や人権団体などは、麻薬カルテルに対する武力攻撃が国際法に違反しており、非合法だと指摘してきた。 

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