主要中銀、今年後半利下げへ=財政再建は急務―IMF専務理事 2024年04月11日 22時10分

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事(AFP時事)
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事(AFP時事)

 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は11日、来週開幕するIMF・世界銀行の春季会合を前に講演し、米連邦準備制度理事会(FRB)を含む主要先進国の中央銀行が、今年後半に利下げを始めるとの見通しを明らかにした。金利が高水準にとどまる中、各国に財政再建も促した。
 インフレは世界的にピークを過ぎたものの、米国などでは鈍化ペースが停滞気味。ただ、ゲオルギエワ氏は「インフレの減速傾向は2024年も続く」と予想し、金融引き締めを続けてきた主要中銀が利下げに転じる条件が整うと見込んだ。
 一方で、拙速な金融緩和はインフレを再燃させる恐れがあるため、中銀当局者に「必要なら、早期利下げの要求に抵抗すべきだ」とも助言した。 

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