NY株、605ドル安=利下げ観測後退、今年最大の下げ 2024年05月24日 05時38分

 【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク株式相場は、米国のインフレに対する警戒感を背景に利下げ観測が後退し、大幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比605.78ドル安の3万9065.26ドルで終了し、下げ幅は今年最大となった。ハイテク株中心のナスダック総合指数は65.51ポイント安の1万6736.03で引けた。
 この日発表された米経済指標が雇用情勢や景気の底堅さを示す内容だったため、インフレの根強さが意識され、金利の高止まりが続くとの見方が強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)が前日公表した前回の金融政策決定会合の議事要旨で、インフレ再燃リスクが浮上すれば利上げに動くと言及したことも引き続き重荷となり、ダウ平均の構成銘柄はほぼすべての銘柄で売りが先行した。
 一方、米半導体大手エヌビディアは9.3%高と急伸した。前日発表した2024年2~4月期決算は純利益が前年同期の7.3倍に拡大。売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新したことが好感された。 

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