〔米株式〕NYダウ反発、57ドル高=ナスダックは安い(1日午前) 2024年05月01日 23時44分

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて神経質な商いとなる中、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時20分現在、前日終値比57.37ドル高の3万7873.29ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は36.54ポイント安の1万5621.28。
 ダウは前日に500ドル超急落した反動から買い先行で始まり、一時120ドル余り上昇。ただ、買い一巡後は売り買いが交錯し、上げ幅を縮小。この日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表およびパウエルFRB議長の会見を控え、足元のインフレ動向や利下げ開始時期に対する金融当局の見解を見極めたいとの思惑が強い。
 この日午前発表された一連の米経済指標が強弱まちまちとなったことも、値動きを不安定にした。米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した4月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比19万2000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の17万5000人増を上回った。一方、米労働省が発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)では、非農業部門の求人数は、前月比32万5000件減の848万8000件と2カ月ぶりに減少。4月の米サプライ管理協会(ISM)の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.2と、予想(50.0)を下回った。4月のS&Pグローバル米製造業購買担当者景況指数(PMI)確報値は50.0(速報値49.9)となり、前月確報値の51.9よりも悪かった。
 個別銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が3.5%超高となり、ダウ平均の上げを支援。前日発表の1~3月期決算が堅調な内容となったアマゾン・ドット・コムも2%超上昇している。半面、ナイキ、ホーム・デポ、ウォルマートなど小売株が軒並みマイナスで推移。低調な決算内容から売り込まれ、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、スーパーマイクロはそれぞれ7%、16%下落。スターバックスも減収減益決算を受けた嫌気売りに15%急落している。

前日からの主な出来事