〔米株式〕NYダウ反発、87ドル高=FRB議長発言を好感(1日) 2024年05月02日 05時27分

 【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言が懸念されていたほど利下げに消極的な内容ではなかったのを受け、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比87.37ドル高の3万7903.29ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は52.34ポイント安の1万5605.48で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9609万株減の10億7894万株。
 この日のダウは前日売られた反動もあり、朝方から総じてプラス圏で推移し、午後の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの展開となった。FRBはFOMCで政策金利を6会合連続で据え置くことを決め、声明で「過去数カ月で(インフレ鈍化に)一段の進展がない」との見解を示した。
 ただ、最近の市場予想を上回る物価統計を受け、市場では年内の利下げ期待が後退し続けていたが、パウエル議長によるFOMC後の記者会見での発言はそれほど利下げに消極的とは受け止められず、買い安心感が広がってダウの上げ幅は一時500ドルを超えた。
 ダウは会見終了後の取引終盤には売りに押されたが、プラス圏を維持して取引を終えた。FOMCを通過し、今週は週末の雇用統計が注目されている。
 個別銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソンが4.6%高。前日公表の決算が堅調な内容だったアマゾン・ドット・コムのほか、ボーイングも2.2%高。スリーエムが2.0%高。マイクロソフトが1.5%高。ハネウェル・インターナショナルが1.3%高。
 一方、ナイキが2.1%安。IBMとアメリカン・エキスプレスがそれぞれ1.1%安。
 前日に減収減益決算を発表したスターバックスは売り込まれ、15.9%安。

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