4万円台定着は来年
三木証券取締役商品本部長・高橋春樹氏 2024年11月22日 14時31分

 日経平均株価の4万円台定着は来年になりそうだ。足元は(1)トランプ次期米政権の人事や政策に対する不透明感(2)日経平均が高値を付けた7月の信用取引の決済期日接近に伴う需給不安(3)企業業績が当初想定通りの結果とは言えず肩透かし感―の三つの不安要素がある。これにより、日経平均は上値が重い状況だ。
 ただ、トランプ氏が来年1月に大統領に就任すれば材料出尽くしとなろう。そのころには半年後に到来する信用取引の決済期日を通過し、需給不安も解消される。企業業績は中間純利益ベースで通期計画に対する進捗(しんちょく)率が5割を超えており、決して悪い数字ではない。最近の円安傾向が続けば収益押し上げにつながり、1月下旬からの決算発表で、通期業績予想の上積み期待が高まるだろう。
 相場上昇は、足元の三重苦が解消される年明け以降とみており、株価水準が大きく切り下がる場面では押し目買い姿勢で臨みたい。

私の相場観