政策金利、5会合連続据え置き=次回以降は利下げも―欧州中銀 2024年04月11日 22時59分

 【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は11日、定例理事会を開き、5会合連続で政策金利を据え置いた。インフレ率の低下は続いているが、ECBが掲げる2%の物価目標の持続的な達成に向け、政策金利を現行水準で維持することが必要だと判断した。ただ、インフレが持続的に目標に収れんするという確信が強まるなら、金融緩和が適切になるとも説明。次回以降の利下げ開始を示唆した。
 政策金利の一つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利は4.00%と、通貨ユーロ誕生以降で最高水準を維持する。
 ECBは声明で、現在の金利水準は「インフレの収束過程に大きく寄与する」と指摘。今後も必要な限りは抑制的水準にとどめるとする一方、「インフレが持続的に物価目標に収れんしつつあるとの確信が一段と強まるようであれば、現在の金融引き締めの程度を和らげることが適切になるだろう」と明言した。 

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