トランプ米大統領、「再びカタール攻撃せず」と強調=イスラエル事前通知で食い違い 2025年09月16日 14時45分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は15日、イスラエルがカタールを「再び攻撃することはないだろう」と強調した。ホワイトハウスで記者団に語った。イスラエルがイスラム組織ハマスの幹部を狙い、米国と同盟関係にあるカタールの首都ドーハを攻撃したことに不快感を示しており、再発防止を明言した形だ。
イスラエルを訪れたルビオ米国務長官は15日、ネタニヤフ首相と会談。9日のカタール攻撃について意見交換したとみられる。ルビオ氏は会談後の共同記者会見でイスラエルとの強固な関係をアピールしつつ、攻撃への批判には踏み込まなかった。
一方、米ニュースサイト「アクシオス」は15日、カタールへのミサイル着弾の約50分前に、ネタニヤフ氏がトランプ氏と電話で協議していたと報じた。イスラエル側は「トランプ氏はミサイル発射前に攻撃を把握したが、反対しなかった」と主張しているという。
トランプ氏は米軍の報告を受けて攻撃を察知し、カタールに警告したものの「攻撃を止めるには遅過ぎた」と説明。攻撃はネタニヤフ氏の独断と述べてきた。報道が事実であれば、これまでの説明と食い違いが生じるが、トランプ氏は15日、報道の内容を否定した。