トランプ氏、メンフィスへの州兵派遣決定=知事同意、米連邦機関も動員 2025年09月16日 08時59分

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は15日、南部テネシー州メンフィスの治安を回復するとして、州兵の動員と展開を可能にする大統領覚書に署名した。治安維持任務での州兵派遣には原則、州知事の要請が必要で、ホワイトハウスで署名に立ち会ったリー知事(共和党)は「大統領に感謝する」と述べ、同意する意向を示した。
 トランプ氏は先週、メンフィスに州兵を投入する考えを表明していた。先に州兵を展開した首都ワシントンをモデルに「メンフィス治安対策タスクフォース」と名付けた枠組みをつくり、州兵に加え、連邦捜査局(FBI)や移民税関捜査局(ICE)といった連邦機関の職員も総動員する。
 トランプ氏は覚書署名に当たり、「メンフィスは2024年、全米の都市の中で最も高い暴力犯罪率を記録した」と主張。野党・民主党のプリツカー氏が知事を務める中西部イリノイ州のシカゴが恐らく次の州兵派遣先になると「予告」した。 

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