対イスラエル関係見直し要請=カタールに連帯―アラブ・イスラム圏首脳 2025年09月16日 06時27分

15日、カタールの首都ドーハで、アラブ・イスラム圏諸国の首脳会議に臨むタミム首長(AFP時事)
15日、カタールの首都ドーハで、アラブ・イスラム圏諸国の首脳会議に臨むタミム首長(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルによるイスラム組織ハマス幹部を狙ったカタールでの攻撃を巡り、アラブやイスラム圏諸国の首脳会議が15日、カタールの首都ドーハで開かれた。共同声明では「全てのアラブ・イスラム諸国への攻撃だ」と非難し、カタールとの連帯を強調。各国にイスラエルとの外交・経済関係見直しなどを訴えた。
 カタールのタミム首長は演説で、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉の仲介国として「パレスチナ人への虐殺戦争を止める努力をしてきた」と述べた上で、「これほどの悪意と裏切りには対処できない」と批判した。
 声明では、イスラエルのネタニヤフ首相が再攻撃も辞さない方針を示したことを「挑発で危険なエスカレーション」と指摘。「侵略への全ての対応を支持する」と明記したが、即時の具体的な対抗措置は示されなかった。
 会議にはアラブ連盟やイスラム協力機構(OIC)の加盟国首脳らが参加。首脳らは演説で「イスラエルの脅威には限度がない」(ヨルダンのアブドラ国王)、「全てのレッドラインを越えた」(エジプトのシシ大統領)などとイスラエルを糾弾した。 

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