トランプ氏、異例の2度目国賓訪英へ=「特別な関係」強調、ボイコットも 2025年09月16日 05時40分

【ロンドン時事】トランプ米大統領が16~18日の日程で国賓として英国を訪れる。国賓訪英は1期目の2019年以来で2度目。外国要人を2度にわたり最上級の待遇で迎えるのは異例で、米国との「特別な関係」を強調したい英政府の思惑がうかがえる。一方、訪問は強い批判も呼んでおり、抗議デモや行事ボイコットの動きも出ている。
スターマー首相は2月に訪米した際、チャールズ国王からの招待状をトランプ氏に手渡し、2度目の招待について「真に歴史的だ。英米間の強い関係を象徴している」と強調。トランプ氏は招待に「イエス」と即答し、「心待ちにしている。名誉なことだ」と述べた。
英メディアによると、2期目の外国首脳の訪英では通常、国王との昼食会といった簡略的な接遇が行われ、2度の国賓待遇の招待は極めて異例。トランプ氏は「王室好き」と言われ、英側は王室の持つソフトパワーを最大限生かし、外交や貿易面などで両国の結び付きを一層強化したい狙いだ。